東京のレコードコンビニ「上総屋」の魅力とは？アクセスやイベント情報

2025年10月1日

「レコードコンビニ」という、どこか不思議で魅力的なキーワードで検索されたあなたは、音楽への深い愛情や、新しい発見への期待感をお持ちのことでしょう。この記事では、話題のレコードコンビニ「上総屋」の基本情報として、東京にあるy ショップ上総屋とは一体どんなお店なのかを解き明します。具体的には、日本橋浜町の店舗への行き方について、最寄り駅からのアクセスマップや、迷わないための最寄駅からのルートを写真で解説するようなイメージで詳しくご案内します。さらに、店長が語るお店のコンセプト、そして遠方の方にも嬉しいbaseでの購入と店頭での受け取り方法まで、あらゆる情報を網羅しました。また、なぜこのレコードコンビニは人を惹きつけるのか、その秘密にも迫ります。週末DJイベントのキャパと雰囲気、初心者も歓迎のdj教室について、気になるHIPHOPやゲッコーの品揃え、音楽ファンならピンとくるかもしれないキングスオブコンビニエンスとの関係は？という疑問、さらには府中からファンが訪れる理由まで、人と音楽が繋がるレコードコンビニの魅力を徹底的に解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

- レコードコンビニ「上総屋」の基本情報とアクセス
- 週末に開催されるDJイベントやDJ教室の詳細
- オンラインストアでの購入方法と注意点

多くの音楽ファンを惹きつける独自の魅力

話題のレコードコンビニ「上総屋」の基本情報

東京にあるy ショップ上総屋とは
日本橋浜町の店舗への行き方
最寄り駅からのアクセスマップ
最寄駅からのルートを写真で解説
店長が語るお店のコンセプト
baseでの購入と店頭での受け取り方法

東京にあるy ショップ上総屋とは

レコードの世界：イメージ

東京・日本橋浜町に、訪れる者の常識を心地よく裏切るユニークなお店が存在します。その名は「Yショップ上総屋」。外観は地域に根差した親しみやすいヤマザキショップ（Yショップ）ですが、自動ドアを抜けた先には、音楽好きの心を鷲掴みにする特別な空間が広がっています。

店内には、お弁当やカップ麺、お菓子や飲み物といったコンビニの定番商品が整然と並んでいます。しかし、そのすぐ隣の壁一面や専門の棚には、新旧問わずセレクトされた中古レコードがびっしりと陳列されているのです。この「日常の買い物」と「音楽探しの冒険」が同居する唯一無二の業態こそが、「レコードコンビニ」として多くのファンに愛される理由です。

近年、アナログレコードの人気は世界的に再燃しており、一般社団法人日本レコード協会の調査によると、日本国内のアナログディスク生産額は過去10年以上にわたり増加傾向にあります。こうした潮流の中で、上総屋はトレンドの発信地として重要な役割を担っています。もともとはこの地で長く続いた酒屋でしたが、1999年にコンビニへと転換。現在の店長である進藤康隆さんの純粋なレコード愛が高じ、店内BGMとしてお気に入りの音楽を流し始めたのが全ての始まりでした。その選曲センスが口コミで評判となり、ついに古物商の免許を取得し、中古レコードの売買を開始するに至ったのです。

日本橋浜町の店舗への行き方

上総屋が根を張る東京都中央区日本橋浜町は、かつて花街として栄えた歴史を持ち、今もなお江戸の風情と現代的な街並みが融合する落ち着いたエリアです。隅田川や浜町公園といった潤いのあるスポットにも近く、散策にも最適なロケーションと言えます。お店は大通りから一本入った閑静な場所にあり、まさに「知る人ぞ知る」という言葉がふさわしい隠れ家的な趣を醸し出しています。

初めて訪れる際は、周辺の歴史的な街並みを感じながら、宝探しのような気分でお店を見つけるのも一興でしょう。店舗の基本情報は以下の通りです。訪問前にSNSなどで最新情報を確認することをおすすめします。

店名	Yショップ上総屋（レコードコンビニ）
住所	〒103-0007 東京都中央区日本橋浜町2-55-5-104
営業時間	7:00～23:00
定休日	日曜日・祝日
電話番号	03-3666-6044

最寄り駅からのアクセスマップ

上総屋は複数の駅から徒歩圏内に位置しており、都内のどこからでもアクセスしやすいのが魅力です。ご自身の利用路線や、当日のプランに合わせて最適な駅を選択できます。

主な最寄り駅からの所要時間は以下の通りです。それぞれの駅で雰囲気も異なるため、行きと帰りでルートを変えてみるのも面白いかもしれません。

アクセス可能な主要駅と特徴

都営新宿線「浜町駅」(A2出口) … 徒歩約2分
最も近く、浜町公園の緑を感じながらあっという間に到着します。
東京メトロ半蔵門線「水天宮前駅」(5番出口) … 徒歩約6分
安産祈願で有名な水天宮のすぐ近く。下町の風情を感じたい方におすすめです。
都営浅草線・東京メトロ日比谷線「人形町駅」(A2出口) … 徒歩約8分
甘酒横丁など、食べ歩きや買い物が楽しいエリア。少し長めに散策を楽しみたい場合に最適です。

どの駅を利用するにしても、アクセスは非常に良好です。特に浜町駅からの近さは特筆すべき点で、仕事帰りなどにも気軽に立ち寄ることができます。

最寄駅からのルートを解説

ここでは、最も分かりやすく、多くの方が利用するであろう都営新宿線「浜町駅」からのルートを、まるで一枚ずつ写真を見ながら歩いているかのように詳細に解説します。

ステップ１：A2出口から地上へ

まず、浜町駅のA2出口を目指し、階段を上がって地上に出てください。目の前には首都高速道路の高架が見えます。

ステップ２：出口から直進し、最初の角を左折

地上に出たら、向きを変えずにそのまま直進します。左手に広大な「浜町公園」の緑が見えてくるはずです。公園に沿って歩き、最初の角（トルナーレという大きなタワーマンションの手前）を左に曲がります。

ステップ３：少し歩けば到着

左折して細い通りに入り、20～30メートルほど進むと、右手に「Yamazaki Yショップ」の馴染み深い青い看板が見えてきます。ガラス張りのドアの向こうにレコードのジャケットが見えれば、そこが目的地の「上総屋」です。

訪問時の注意点とマナー

お店は大通りから一本入った住宅街にあります。特に夜間に訪れる際や、イベントで盛り上がった後などは、お店の外で大声で話すなど、近隣住民の方々の迷惑にならないよう静かに行動しましょう。また、店内はコンパクトなため、レコードを閲覧する際は他のお客様や商品にぶつからないよう、手荷物などに注意を払う心遣いが大切です。

店長が語るお店のコンセプト

この唯一無二の空間を創り上げたのは、創業者の孫にあたる店長の進藤康隆さんです。彼が目指しているのは、単に商品を売るコンビニや、マニアックなレコード屋ではありません。その根底には、現代社会における「繋がり」への強い想いがあります。

進藤さんは、かつて個人商店が軒を連ね、街全体に温かいコミュニティが存在した古き良き日本橋浜町の姿を知る一人です。ビジネス街へと変貌し、そうした地縁が希薄化していくことに、漠然とした危機感を抱いていました。その想いを決定的にしたのが、東日本大震災でした。有事の際にこそ試される地域社会の繋がりの大切さを痛感し、自らその拠点を作れないかと考え始めたのです。

「日用品を扱うコンビニは、人々の生活に欠かせないインフラです。そして、音楽もまた、人の心を豊かにし、人と人とを繋ぐ力を持つインフラだと思うんです。この二つを組み合わせることで、新しい形のコミュニティが生まれるんじゃないかと考えました。」

言ってしまえば、上総屋は「生活と文化のインフラ」を融合させた社会実験の場でもあります。音楽という共通言語を通じて、年齢や国籍、職業も異なる人々が自然と集い、新たな出会いや記憶が生まれるプラットフォーム。その熱意とビジョンが、多くの人々を惹きつけてやまない最大の理由なのです。

baseでの購入と店頭での受け取り方法

「お店のセレクトは気になるけど、遠くてなかなか行けない」「欲しいレコードを確実に手に入れたい」。そんな全国のファンの声に応えるため、上総屋はECプラットフォーム「BASE」上に公式オンラインストアを開設しています。

オンラインストアでは、店長が厳選したレコードの一部が定期的に出品されます。7インチのシングル盤からLPアルバム、懐かしの8cmCDまで、店頭の熱気をそのままパッケージしたようなこだわりのラインナップを、スマートフォンやPCからいつでもチェックすることが可能です。

購入した商品は、通常の配送サービスに加えて、「店頭受け取り」を選択できる点が大きな特徴です。オンラインで決済を済ませておけば、送料を節約できるだけでなく、自分の好きなタイミングで店舗に立ち寄り、商品を受け取ることができます。

店頭受け取りのメリット

送料が無料になる：最も直接的なメリットです。
来店する楽しみが増える：受け取りのついでに、オンラインには出品されていないレコードを「ディグる（掘る）」楽しみが生まれます。
確実に商品を確保できる：一点ものの多い中古レコードを、他人に買われる心配なく確保できます。

忙しい方や、来店計画を立てて確実に買い物をしたい方にとって、非常に合理的で便利なサービスと言えるでしょう。利用方法は、BASEの決済画面で配送方法として「店頭受取」を選ぶだけと非常に簡単です。

なぜこのレコードコンビニは人を惹きつけるのか

週末DJイベントのキャパと雰囲気
初心者も歓迎のdj教室について
HIPHOPやゲッコーの品揃え
キングスオブコンビニエンスとの関係は？
府中からファンが訪れる理由

週末DJイベントのキャパと雰囲気

上総屋の真骨頂とも言えるのが、毎週末（主に土曜の夜）に開催されるインストアDJイベントです。この時間になると、普段は静かなコンビニの店内が、音楽と人の熱気で満たされる特別なクラブ空間へとドラマチックに変貌します。

レジ横にDJブースが設営され、ベテランから若手まで、様々なバックグラウンドを持つDJたちが渾身のプレイを披露します。ジャンルはソウル、ファンク、ジャズ、シティポップ、そしてもちろんヒップホップなど多岐にわたります。イベントのキャパ（収容人数）は数十人規模とコンパクト。だからこそ、スピーカーから放たれる音の振動を全身で感じられ、DJの繊細なミックスや表情まで見えるほどの親密な一体感が生まれます。

お客さんはコンビニで買ったお酒やドリンクを片手に、思い思いに音楽に体を揺らします。そこでは、初めて会った人同士が音楽をきっかけに自然と会話を始めたり、国籍の違う観光客と笑顔で乾杯を交わしたりといった光景が日常茶飯事です。このイベントを目当てに海外の旅行サイトやブログで紹介されることもあり、上総屋が音楽を通じた国際的な文化交流のハブになっていることがうかがえます。

イベント情報のチェック方法

DJイベントのスケジュールや出演者といった詳細情報は、主に公式のInstagramで告知されます。気になる方は事前にフォローして、最新情報をチェックするのが確実です。

初心者も歓迎のdj教室について

レコードの世界：イメージ

「レコードを聴くだけでなく、自分でもプレイしてみたい」。そんな音楽ファンの探求心に応えるべく、店舗の地下スペースでは「dj教室」が定期的に開催されています。

この教室の最大の魅力は、その門戸の広さです。全く機材に触ったことのない完全な初心者から、スキルアップを目指す経験者まで、一人ひとりのレベルに合わせて丁寧に指導してくれます。「DJ」と聞くと少し敷居が高いイメージがあるかもしれませんが、ここでは和気あいあいとした雰囲気の中、リラックスして技術を学ぶことができます。

カリキュラムは、機材の基本的な使い方、レコードの扱い方といった初歩から、スムーズな曲の繋ぎ方（ミックス）や選曲の理論まで、実践的な内容が中心です。平日夜の開催であるにも関わらず、他県から新幹線で通う熱心な生徒がいるという事実が、この教室の質の高さと人気のほどを物語っています。

DJ教室が提供する価値

単なる技術習得の場に留まりません。音楽という共通の趣味を持つ仲間と出会い、情報交換をしたり、互いに高め合ったりできるコミュニティとしての機能も果たしています。教室の卒業生がお店の週末イベントでDJデビューを飾ることもあり、聴き手から表現者へとステップアップするための理想的な環境が整っているのです。

HIPHOPやゲッコーの品揃え

レコードの世界：イメージ

上総屋のレコード棚は、アルゴリズムが支配する現代の音楽消費に対する、人間的なキュレーションの温かいカウンターパンチと言えるかもしれません。何万枚もの在庫を誇る大型店とは対極に、ここにある一枚一枚は、店長である進藤さんの確かな耳と審美眼によって選び抜かれたものです。

そのセレクションの中でも、特に評価が高いのが90年代を中心としたHIPHOPのクラシックな名盤や、通好みのアンダーグラウンドな作品群です。また、最近世界的なリバイバルヒットとなっている日本のシティポップや、ゲッコー（Gecko）に代表されるような、特定のジャンルには括れないインディーシーンの良質なアーティストの作品など、ここでしか出会えない「一期一会」の発見に満ちています。近年、海外での人気を受けて「日本のシティ・ポップは今や世界的な現象」と報じられることもありますが、そうしたトレンドを肌で感じられる品揃えも魅力です。

品揃えに関する注意点と楽しみ方

前述の通り、セレクションは店長の趣味や哲学が色濃く反映されています。そのため、特定の有名アーティストのレコードを探しに行っても、必ずしも見つかるとは限りません。「何か面白いものはないかな」という、目的を定めない宝探し（ディグ）の感覚で訪れることで、この店の真価を最大限に楽しむことができるでしょう。

キングスオブコンビニエンスとの関係は？

「レコードコンビニ」というユニークな愛称から、ノルウェー出身のアコースティック・デュオ「キングス・オブ・コンビニエンス（Kings of Convenience）」を思い浮かべる熱心な音楽ファンは少なくないでしょう。その名の類似性から、何か関係があるのでは？と考える人もいるかもしれません。

結論から言えば、お店とアーティストの間に公式な関係や提携は一切ありません。しかし、この偶然の一致は、お店の本質を象徴しているようで非常に興味深いものです。

豆知識：音楽愛が繋いだ偶然

キングス・オブ・コンビニエンスは、その名の通り「利便性の王様」を意味し、シンプルで心地よいサウンドが特徴です。進藤店長自身も彼らのファンであることを公言しており、彼らの音楽が持つ温かさや親密な空気感は、上総屋が目指す「誰もが気軽に立ち寄れる、音楽好きのための便利なコミュニティ」というコンセプトと見事に重なります。偶然から生まれた愛称が、結果的にお店の哲学を完璧に表現しているのです。

音楽好きのための「便利な（Convenience）」場所という、愛情のこもったニックネームが自然発生的に定着した、美しいエピソードと言えるでしょう。

府中からファンが訪れる理由

上総屋の磁力は、日本橋という地域を遥かに超えて広がっています。SNSや音楽好きのコミュニティでの口コミを通じてその評判は拡散し、週末ともなれば、都内近郊はもちろん、時には地方からもファンが訪れます。その中には、JR中央線で1時間近くかかる東京都府中市から、時間と交通費をかけて定期的に通う熱心な常連客もいるといいます。

彼らをそこまで駆り立てるものは何なのでしょうか。それは、単に珍しいレコードが手に入るから、という理由だけでは説明がつきません。人々が求めているのは、物質的な「モノ」以上に、そこでしか得られない特別な「体験（コト）」なのです。

それは、店長や他のお客さんと交わす何気ない音楽談義かもしれません。あるいは、週末のDJイベントで感じる、スピーカーの前の圧倒的な一体感かもしれません。また、「このコミュニティの一員である」という心地よい所属感である可能性もあります。上総屋は、商品を購入するだけの場所ではなく、自分の「好き」を共有し、深められる「目的地（デスティネーション）」としての価値を提供しているのです。だからこそ、多くの人々が物理的な距離を超えて、この小さなコンビニを目指すのでしょう。