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レコードプレーヤー初心者におすすめ!

初心者におすすめのレコードプレーヤー|後悔しない選び方とは?

 最近、アナログレコードの温かみのあるサウンドに惹かれ、「レコードを始めてみたい」と考えている方が増えています。しかし、いざ始めようとすると、初心者が後悔しないレコードプレーヤーの選び方が分からず、立ち止まってしまうことも少なくありません。失敗や後悔を避けるための基礎知識がないまま選んでしまうと、せっかくのレコード体験が残念なものになってしまう可能性もあります。

 この記事では、プレーヤーと合わせて揃えるセットの考え方や、基本的なレコードプレーヤーの使い方から丁寧に解説します。さらに、スピーカー内蔵モデルのメリット・デメリット、便利なレコードプレーヤーとBluetooth機器の接続方法についても詳しくご紹介。人気メーカーの評判をチェックしながら、将来的な拡張性で選ぶレコードプレーヤーおすすめモデルや、コスパで選ぶならオーディオテクニカの製品にも注目します。

 具体的にはオーディオテクニカ AT-LP60X と AT-LP70XBT を比較し、多機能モデルが魅力のDenon、リーズナブルなIONやWINTECH、YAMAZEN、そして持ち運べるサウンドバーガーまで、様々な選択肢を網羅しました。音質重視で選ぶ本格派モデルも視野に入れつつ、この記事を通して、初めてのレコードプレーヤーおすすめ機種まとめとして、あなたの音楽ライフにぴったりの一台を見つけるお手伝いをします。

  • 初心者が知るべきレコードプレーヤーの基礎知識
  • 目的や予算に合わせたプレーヤーの選び方
  • 人気メーカー別のおすすめモデルの特徴
  • 音楽ライフを豊かにする便利な機能の紹介
目次

レコードプレーヤ初心者におすすめの選び方

  • 初心者の失敗後悔から学ぶポイント
  • まずは手軽なセットから始めるべき?
  • 意外と簡単!レコードプレーヤーの使い方
  • スピーカー内蔵モデルのメリットは?
  • 音質重視なら何をチェックすべき?

初心者の失敗後悔から学ぶポイント

初心者の失敗後悔から学ぶポイント

レコードの世界:イメージ

レコードプレーヤーを初めて購入する際、多くの方が陥りがちな失敗があります。それは、「価格の安さだけで選んでしまうこと」「機能が自身の環境に合っていないこと」そして「将来的な拡張性を見過ごすこと」です。これらのポイントを知っておくだけで、後悔する可能性を大きく減らすことができます。

まず、最も多い失敗が価格重視の選択です。1万円以下の安価なプレーヤーは手軽に始められる魅力がありますが、音質や耐久性に課題がある場合が少なくありません。せっかくのアナログサウンドがチープに聴こえてしまったり、すぐに故障してしまっては元も子もないでしょう。特に、レコードの溝を傷つけやすい粗悪な針が使われているケースもあり、大切なレコードをダメにしてしまうリスクも潜んでいます。

次に、機能の確認不足です。例えば、ご自宅にBluetoothスピーカーがあるのにプレーヤーが対応していなければ、有線で接続するためのアンプやケーブルが別途必要になります。また、レコードの音をデジタル化してスマートフォンで聴きたいと考えていたのに、USB出力機能がなければその夢は叶いません。自分のやりたいこと、持っている機材をリストアップし、それに合った機能を持つプレーヤーを選ぶことが重要です。

拡張性のないモデル選びに注意

レコードの魅力にハマってくると、「もっと良い音で聴きたい」という欲求が生まれてきます。その際に重要になるのが「カートリッジ(レコード針)」の交換が可能かどうかです。安価な一体型モデルの多くはカートリッジ交換ができないため、音質向上の道が閉ざされてしまいます。初めからカートリッジ交換に対応したモデルを選んでおけば、将来的に数千円の投資で音質をグレードアップさせる楽しみが広がります。

つまり、初心者が最初に選ぶべきは「安すぎるもの」ではなく、「手頃な価格でありながら、基本的な品質と将来的な拡張性を備えたモデル」と言えるでしょう。少しだけ予算を上乗せすることで、長く付き合える一台に出会えるはずです。

まずは手軽なセットから始めるべき?

まずは手軽なセットから始めるべき?

レコードの世界:イメージ

レコードを聴くためには、プレーヤー本体の他に音を出すためのアンプやスピーカーが必要です。これを一つずつ選ぶのは初心者にとってハードルが高く感じられるかもしれません。そのため、必要な機材がまとめて揃う「セット商品」は、非常に魅力的な選択肢に映ります。

結論から言うと、手軽さを最優先するならセットは「アリ」ですが、音質や将来性を考えるなら「慎重に選ぶべき」となります。セット商品の最大のメリットは、購入してすぐにレコードを楽しめる手軽さです。相性の良い機材が選ばれているため、接続に悩むことも少ないでしょう。

しかし、セット商品は個々のコンポーネントの品質がエントリークラスでまとめられていることが多く、本格的な音質を求め始めると物足りなさを感じる可能性があります。また、システムが固定化されるため、後からスピーカーだけ、アンプだけを交換するといった柔軟なアップグレードが難しい場合もあります。

初心者におすすめの組み合わせ

もしセット商品にこだわらないのであれば、「フォノイコライザー内蔵のレコードプレーヤー」と「アクティブスピーカー」の組み合わせがおすすめです。アクティブスピーカーはアンプを内蔵しているため、プレーヤーとケーブル1本で接続するだけで音を出すことができます。この組み合わせなら、セット商品のような手軽さを実現しつつ、将来的にスピーカーだけを買い替えるといった拡張性も確保できます。

言ってしまえば、セットは「音楽を手軽に楽しむための入り口」として割り切るか、あるいは拡張性のあるコンポーネントの組み合わせを選ぶか、ご自身のスタンスに合わせて検討するのが良いでしょう。

意外と簡単!レコードプレーヤーの使い方

意外と簡単!レコードプレーヤーの使い方

レコードの世界:イメージ

レコードプレーヤーと聞くと、操作が難しそうで専門的な知識が必要だと感じる方もいるかもしれません。しかし、実際の基本的な使い方は非常にシンプルで、誰でもすぐに楽しむことができます。特に最近のモデルは、初心者でも扱いやすいように工夫されています。

基本的な操作は、主に以下の4ステップです。

レコード再生の基本ステップ

  1. レコード盤をターンテーブル(回転する円盤部分)にセットします。
  2. 再生したいレコードのサイズに合わせて回転数(33回転または45回転)を切り替えます。
  3. トーンアーム(針が付いている腕の部分)をゆっくりと持ち上げ、レコードの一番外側の溝の上に移動させます。
  4. リフター(アームを上げ下げするレバー)を使って、針をそっと溝に下ろします。

これだけで、スピーカーから音楽が流れ始めます。再生が終わったら、逆の手順でアームを元の位置に戻すだけです。

便利な「フルオート再生」機能

さらに、初心者の方に特におすすめなのが「フルオート再生」機能を搭載したモデルです。これは、スタートボタンを押すだけで、プレーヤーが自動でアームを移動させて針を落とし、再生を開始してくれる機能です。そして、レコードの再生が終わると、自動でアームが元の位置に戻って回転も停止します。針の上げ下ろしに気を使う必要がなく、レコードを傷つける心配も少ないため、安心して音楽に集中できます。オーディオテクニカのAT-LP60XBTなどがこの機能を搭載しており、非常に人気があります。

一方で、自分で針を落とす操作自体を楽しみたい方向けに、手動で操作する「マニュアル再生」のモデルもあります。レコードを聴くという一連の儀式を楽しみたい方は、マニュアル機を選ぶのも良い選択です。

スピーカー内蔵モデルのメリットは?

スピーカー内蔵モデルのメリットは?

レコードの世界:イメージ

レコードプレーヤーの中には、本体にスピーカーが内蔵されているオールインワンモデルがあります。スーツケースのようなデザインのトランク型プレーヤーなどが代表的で、その手軽さから初心者の選択肢としてよく挙げられます。

最大のメリットは、言うまでもなくその手軽さと省スペース性です。別途アンプやスピーカーを用意する必要がなく、コンセントに繋ぐだけでレコードを再生できるため、購入したその日からすぐに音楽を楽しめます。また、比較的コンパクトでデザイン性の高いものが多く、インテリアとして部屋に置いてもお洒落な雰囲気を演出してくれます。

しかし、この手軽さの裏にはデメリットも存在します。最も大きな点は「音質」です。本体に内蔵された小型スピーカーでは、低音の迫力や高音の伸びやかさを表現するのが難しく、本格的なオーディオシステムと比べると音のクオリティは大きく劣ります。あくまで「BGMとして気軽に楽しむ」レベルと考えるのが良いでしょう。

振動による音への影響

もう一つの注意点は、振動の問題です。レコードプレーヤーは、針がレコードの微細な溝をトレースすることで音を拾う、非常にデリケートな機器です。スピーカーを内蔵していると、スピーカーの振動がプレーヤー本体や針に伝わり、音飛び(針飛び)の原因になったり、音がこもって聴こえたりすることがあります。音量を上げると、この影響はさらに顕著になります。

これらの理由から、もし少しでも音質にこだわりたいのであれば、スピーカーは内蔵型ではなく、外部スピーカーに接続するタイプを選ぶことを強くおすすめします。手軽さを取るか、音質を取るか、ご自身の優先順位を明確にして選ぶことが大切です。

音質重視なら何をチェックすべき?

音質重視なら何をチェックすべき?

レコードの世界:イメージ

「せっかくレコードを聴くなら、できるだけ良い音で楽しみたい」そう考える方も多いでしょう。音質を重視してレコードプレーヤーを選ぶ際には、いくつかの重要なチェックポイントがあります。ここでは、特に「駆動方式」「カートリッジ」「トーンアーム」の3点に絞って解説します。

1. 駆動方式

ターンテーブルを回転させる方法には、主に2つの方式があります。

  • ベルトドライブ方式: モーターの回転をゴムベルトを介してターンテーブルに伝える方式です。モーターの振動が伝わりにくく、滑らかな回転が得やすいのが特徴で、多くの高音質モデルで採用されています。ただし、ベルトは消耗品のため定期的な交換が必要です。
  • ダイレクトドライブ方式: モーターとターンテーブルが直結している方式です。回転の立ち上がりが速く、トルクが強い(回転力が安定している)ため、DJ用のプレーヤーで主流となっています。構造が複雑になりがちですが、ベルト交換の手間はありません。

どちらが優れていると一概には言えませんが、リスニング用途であれば、多くの選択肢があるベルトドライブ方式から検討を始めるのが一般的です。

2. カートリッジ

カートリッジは、レコード針が拾った溝の振動を電気信号に変える、音の入り口とも言える非常に重要なパーツです。これにもいくつかの種類がありますが、初心者がまず知っておくべきは以下の2つです。

  • MM型 (ムービングマグネット): 出力される信号が大きく、多くのプレーヤーやアンプで扱いやすいのが特徴です。比較的安価で、針だけの交換が可能なモデルも多く、コストパフォーマンスに優れています。初心者が最初に選ぶなら、まずこのMM型で間違いありません。
  • MC型 (ムービングコイル): より繊細で高解像度なサウンドが魅力ですが、出力信号が小さいため、対応する特別なアンプ(フォノイコライザー)や昇圧トランスが必要です。価格も高価で、上級者向けの選択肢と言えます。

3. トーンアーム

トーンアームはカートリッジを支え、レコードの溝を正確にトレースさせる役割を担います。アームの形状(S字型、ストレート型など)や素材(カーボン、アルミなど)によって音質は変化しますが、初心者がまず注目すべきは「カートリッジの交換が可能か」という点です。前述の通り、カートリッジを交換できる「ユニバーサルタイプ」のアームであれば、将来的な音質のグレードアップが可能です。

音質を追求し始めると奥が深い世界ですが、まずは「ベルトドライブ方式」で「MM型カートリッジ」を搭載し、「カートリッジ交換が可能なモデル」を基準に選ぶと、満足度の高いレコードライフをスタートできるでしょう。

タイプ別レコードプレーヤ初心者におすすめのモデル

タイプ別レコードプレーヤ初心者におすすめのモデル

レコードの世界:イメージ

  • レコードプレーヤーbluetooth接続の利便性
  • オーディオテクニカ at-lp60xとat-lp70xbtの比較
  • 安定のDenonと個性派IONの評判
  • WINTECHとYAMAZENのコスパは?
  • 話題のサウンドバーガーは買いか?

レコードプレーヤーbluetooth接続の利便性

レコードプレーヤーbluetooth接続の利便性

レコードの世界:イメージ

近年のレコードプレーヤートレンドの中で、最も大きな進化の一つがBluetooth機能の搭載です。これにより、レコードの楽しみ方が大きく広がり、特に初心者にとって非常に便利な機能となっています。

最大の利点は、手持ちのワイヤレス機器を手軽に活用できる点にあります。普段スマートフォンで音楽を聴いているBluetoothスピーカーやヘッドホンに、レコードの音をワイヤレスで飛ばすことができます。これにより、以下のようなメリットが生まれます。

  • 配線の簡略化: プレーヤーとスピーカーをケーブルで繋ぐ必要がないため、部屋のレイアウトがすっきりします。
  • 設置場所の自由度: スピーカーの置き場所を気にせず、好きな場所にレコードプレーヤーを設置できます。例えば、リビングのプレーヤーから書斎のスピーカーへ音を飛ばす、といった使い方も可能です。
  • 追加投資の抑制: 新たにアンプやスピーカーを購入しなくても、今ある環境でレコードを始められます。

キッチンで料理をしながら、ベランダでくつろぎながら、寝室でリラックスしながら…といったように、レコードを家の様々な場所でBGMとして楽しめるのは、Bluetooth機能ならではの大きな魅力と言えるでしょう。

Bluetooth接続の注意点

手軽で便利なBluetooth接続ですが、いくつか注意点もあります。一つは音質です。音声データを無線で伝送する際に圧縮がかかるため、有線接続に比べて理論上は音質がわずかに劣化します。また、ごく稀に音の遅延や途切れが発生する可能性もゼロではありません。とはいえ、最近の技術では音質の劣化はほとんど気にならないレベルになっており、利便性の高さを考えれば十分魅力的な機能です。音質に最大限こだわりたい場合は有線、手軽さを重視する場合はBluetoothと、使い分けるのが賢い選択です。

オーディオテクニカ at-lp60xとat-lp70xbtの比較

レコードプレーヤーの初心者向けモデルを探していると、必ずと言っていいほど名前が挙がるのが日本の老舗オーディオメーカー「オーディオテクニカ」です。その中でも特に人気の高い「AT-LP60X」シリーズと、デザイン性の高い「AT-LP70XBT」は、どちらを選ぶべきか悩む方も多いでしょう。ここでは両者を比較し、それぞれの特徴を解説します。

手軽さとコスパの「AT-LP60X」シリーズ

「AT-LP60X」は、「簡単・手軽・リーズナブル」をコンセプトにした入門機の決定版です。最大の特徴は、ボタン一つで再生から停止までを行ってくれるフルオート再生機能。レコードに針を落とすのが怖いという初心者でも、安心して操作できます。フォノイコライザーも内蔵しており、アクティブスピーカーなどに直接接続可能です。Bluetooth搭載モデル(AT-LP60XBT)もラインナップされており、ワイヤレス環境も手軽に構築できます。

デザイン性と拡張性の「AT-LP70XBT」

一方の「AT-LP70XBT」は、スタイリッシュなデザインとワンランク上の音質を求める方に向けたモデルです。美しいデザインのキャビネットはインテリアとしても映え、所有する満足感を満たしてくれます。LP60Xシリーズとの大きな違いは、カートリッジの交換が可能な点です。これにより、将来的にカートリッジをアップグレードして、さらなる高音質を追求する楽しみが広がります。Bluetooth機能も標準で搭載しています。

スペック比較表

項目 AT-LP60X / XBT AT-LP70XBT
操作方式 フルオート マニュアル
駆動方式 ベルトドライブ ベルトドライブ
Bluetooth XBTモデルのみ搭載 搭載
カートリッジ交換 不可(針交換は可) 可能
特徴 とにかく簡単・手軽 デザイン性と拡張性
おすすめな人 難しい操作なしでレコードを始めたい方 デザインにもこだわり、将来的な音質向上も楽しみたい方

結論として、「とにかく手軽に始めたいならAT-LP60Xシリーズ」「デザインや将来の楽しみも重視するならAT-LP70XBT」という選択になるでしょう。ご自身のスタイルに合わせて選んでみてください。

参照:オーディオテクニカ

安定のDenonと個性派IONの評判

オーディオテクニカ以外にも、初心者におすすめのメーカーは数多く存在します。ここでは、オーディオファンからの信頼も厚い「Denon(デノン)」と、ユニークな製品で人気の「ION Audio(アイオンオーディオ)」の2社をピックアップしてご紹介します。

オーディオメーカーの安心感「Denon」

Denonは、100年以上の歴史を持つ日本の老舗オーディオメーカーです。その製品は、長年培われてきた技術に裏打ちされた安定した品質と信頼性の高さが魅力。初心者向けモデルとしては、「DP-29F」や「DP-300F」が定番として知られています。

これらのモデルは、フルオート再生やフォノイコライザー内蔵といった初心者に嬉しい機能を備えつつ、オーディオメーカーならではのしっかりとした作りで、価格以上の高音質なサウンドを楽しむことができます。「安価なプレーヤーは不安だけど、あまり高価なものには手が出せない」という方にぴったりの、バランスの取れた選択肢と言えるでしょう。

デザインと機能で楽しむ「ION Audio」

ION Audioは、レコードプレーヤーの楽しみ方を広げるユニークな製品を多くリリースしているアメリカのメーカーです。特に人気なのが、レトロなスーツケース型のスピーカー内蔵プレーヤーです。

その魅力は、何と言ってもデザイン性の高さとオールインワンの手軽さ。インテリアとして部屋に置くだけで雰囲気が増し、箱を開ければすぐにレコードが楽しめます。多くのモデルがUSB端子を備えており、レコードの音源をPCに録音してデジタル化できるのも大きな特徴です。音質を最優先する方には向きませんが、「レコードのある生活」や「音楽を手軽に楽しむ雰囲気」を重視する方から高い評価を得ています。

まとめると、しっかりとした音質と安心感を求めるならDenonデザインや多機能性で気軽にレコード文化に触れたいならION Audio、というように、それぞれのメーカーに異なる魅力があります。ご自身のレコードに対するスタンスに合わせて選ぶのがおすすめです。

WINTECHとYAMAZENのコスパは?

WINTECHとYAMAZENのコスパは?

レコードの世界:イメージ

「まずはとにかくコストを抑えて、レコードがどんなものか体験してみたい」という方にとって、1万円前後で購入できるプレーヤーは非常に魅力的です。この価格帯では、日本のメーカーである「WINTECH(ウィンテック)」や、山善が展開するブランド「Qriom(キュリオム)」の製品がよく見られます。

これらのメーカーの製品の最大の魅力は、言うまでもなく圧倒的なコストパフォーマンスです。多くはスピーカーを内蔵しており、レコードプレーヤーとしてだけでなく、CDやカセットテープの再生、AM/FMラジオの受信、Bluetoothスピーカー機能など、一台で何役もこなす多機能な「マルチレコードプレーヤー」として販売されています。

言ってしまえば、家に眠っている昔のメディアをまとめて再生できる、現代版のステレオセットのような存在です。レコードだけでなく、様々な音源を手軽に楽しみたいというニーズにはぴったり合致します。

購入前に理解しておくべき注意点

一方で、これらの低価格モデルを選ぶ際には、音質や作りが価格相応であることを理解しておく必要があります。本格的なオーディオ機器と比較すると、音の繊細な表現や迫力は大きく劣ります。また、アームやカートリッジの作りも簡易的で、前述のような音質向上のための拡張性はほとんどありません。

これらのプレーヤーは、「高音質で音楽に浸る」という目的ではなく、「レコードというメディアを手軽に体験するための入り口」と割り切って購入するのが賢明です。もし、聴いているうちに本格的な音質を求めたくなった場合は、改めてオーディオテクニカやDenonといった専門メーカーの製品へのステップアップを検討するのが良いでしょう。

話題のサウンドバーガーは買いか?

サウンドバーガー

オーディオテクニカ 公式

レコードプレーヤーの中でも、ひときわ異彩を放つユニークなモデルが、オーディオテクニカの「サウンドバーガー(AT-SB727)」です。これは1980年代に発売され人気を博したポータブルレコードプレーヤーの復刻モデルで、その名の通り、レコードをハンバーガーのように挟んで再生するという斬新なスタイルが特徴です。

結論から言うと、この製品は「唯一無二のデザイン性と携帯性を最優先するなら間違いなく買い」です。レトロフューチャーなデザインは所有欲を掻き立て、インテリアとしても抜群の存在感を放ちます。そして最大の魅力は、USB充電によるバッテリーを内蔵し、完全なポータブル機としてどこにでも持ち運べる点です。

Bluetooth機能も搭載しているため、屋外に持ち出してポータブルスピーカーと接続し、キャンプやピクニックでレコードを楽しむ、といった従来のプレーヤーでは考えられなかったような使い方が可能です。「レコードを家の中だけで聴くもの」という固定観念を覆す、新しい音楽体験を提供してくれます。

「このレコード、友達の家で一緒に聴きたいな」なんて時にも、気軽に持ち運べるのが嬉しいポイントですね。

音質や安定性について

一方で、その特殊な構造上、本格的な据え置き型のプレーヤーと比較すると、音の安定性や音質の面では一歩譲る部分もあります。また、価格帯も初心者向けのエントリーモデルよりは少し高めに設定されています。そのため、純粋な音質やコストパフォーマンスを求める方よりも、「音楽の楽しみ方のスタイル」や「プロダクトとしての魅力」に価値を見出す方に最適な一台と言えるでしょう。他の人とは違う、個性的なレコードライフを送りたい方には、最高の相棒になるはずです。

結論!レコードプレーヤ初心者へのおすすめはこれ

結論!レコードプレーヤ初心者へのおすすめはこれ

レコードの世界:イメージ

  • 初心者はまず拡張性のある安価なモデルから始めるのがおすすめ
  • 失敗しないためには安すぎるプレーヤーは避けるのが無難
  • プレーヤー選びでは駆動方式とカートリッジの種類が重要
  • 最初はフォノイコライザー内蔵モデルが接続しやすく便利
  • 手持ちの機器を活かすならBluetooth対応モデルが重宝する
  • スピーカー内蔵モデルは手軽だが音質面では妥協が必要
  • オーディオテクニカは初心者向けの定番メーカーとして信頼性が高い
  • AT-LP60Xは操作が簡単なフルオート入門機として最適
  • Denonは安定した品質でオーディオファンからの評価も高い
  • ION Audioはデザイン重視で気軽に楽しみたい人向け
  • WINTECHやYAMAZENは多機能でコストを最優先する場合の選択肢
  • サウンドバーガーは携帯性とデザイン性を求めるなら魅力的
  • カートリッジ交換可能なモデルを選ぶと後々音質アップが楽しめる
  • 自分のライフスタイルや聴きたい音楽に合わせて選ぶことが大切
  • この記事を参考に自分にぴったりの一台を見つけてください
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