
プロフィール:運営者情報&サイトの理念
はじめに:針を落とす、その瞬間の魔法について
数あるウェブサイトの中から、「レコードの世界」にご訪問いただき、心から感謝申し上げます。
はじめまして、運営者のhalです。海外向けに中古レコードの販売を行っています。
少しざらついたジャケットをそっとスリーブから引き出す時の、あの香り。 ずっしりと重い黒い円盤を、指紋をつけないよう慎重にターンテーブルへ乗せる、静かな緊張感。 そして、カートリッジがゆっくりと降りていき、針が盤の溝に触れた瞬間に生まれる、優しいノイズと、それに続く豊かな音楽の広がり。
レコードを聴くという行為は、単に音楽を再生することではありません。 それは、**五感のすべてで音楽と向き合う、ささやかで、しかし、この上なく贅沢な「儀式」**です。
デジタルが主流となった今だからこそ、この手触りのある音楽体験の素晴らしさを、一人でも多くの人と分かち合いたい。そして、これからその扉を開けようとしているあなたの、最も信頼できる友人でありたい。
このサイトは、そんな純粋な想いから生まれました。
私がこのサイトを立ち上げた理由:失敗と発見に満ちた、一人のレコード好きの物語
何を隠そう、私自身もかつては、レコードの世界に憧れつつも、何から手をつけていいか分からずに途方に暮れていた、ごく普通の音楽好きの一人でした。
きっかけは、実家の物置で偶然見つけた、父が昔聴いていたレコードの詰まった段ボール箱。ジャケットのデザインに心を奪われ、「この音楽を聴いてみたい」と強く思ったのです。しかし、そこからが大変でした。
「プレーヤーって、何が違うんだろう?」 「“フォノイコライザー”って、絶対に無ければダメなもの?」 「中古レコードの“盤質”って、どうやって見分けるの?」
インターネットで調べても、出てくるのは専門用語の羅列や、マニアックすぎる機材のレビューばかり。お店の人の話はなんだか難しくて、基本的なことを聞くのが少し恥ずかしい…。手探りで始めた結果、最初は失敗の連続でした。間違ったセッティングで大切なレコードに傷をつけてしまったり、相場よりずっと高い値段で状態の悪い中古盤を買ってしまったり。
「もっと気軽に相談できる場所がほしい」 「初心者だった頃の自分が、本当に知りたかった情報を、体系的にまとめてくれているサイトはないだろうか?」
見つからないのなら、自分で作ろう。
そう決意した私は、それから何年もかけて、日本中のレコード店に足を運び、店主や常連客の話に耳を傾け、オーディオショップで様々な機材を自分の耳で試し、数え切れないほどのレコードを聴き比べました。その過程で得た知識と、数々の失敗から学んだ教訓は、私にとって何物にも代えがたい財産となりました。
この「World Record Hub」は、そんな私の個人的な探求の記録であり、かつての私と同じように、期待と不安を胸にレコードの世界へ一歩を踏み出そうとしているあなたへ贈る、精一杯の道しるべです。
当サイトの使命:世界で最も親切で、温かいレコード・ハブであること
「World Record Hub」が目指すのは、単なる情報サイトではありません。私たちが目指すのは、レコードを愛する人々が気軽に集い、知識を交換し、お気に入りの一枚について語り合える、**“ウェブ上の、居心地の良いリスニングルーム”**です。
- 知識の側面: プレーヤーの選び方から、クリーニングの方法、少しマニアックな専門知識まで、どこよりも分かりやすく、丁寧に解説します。
- 感性の側面: 一枚のアルバムが持つ物語、アーティストが込めた想い、時代を超えて愛される理由など、音楽を聴く体験がもっと豊かになるようなストーリーをお届けします。
技術的な正しさ(Technicality)と、音楽への愛情(Passion)。この両輪を大切にしながら、レコードという素晴らしい文化の魅力を、過去から未来へと繋いでいくこと。
それが、当サイトに課せられた、最も大切な使命です。
読者の皆様へ、私たちの「5つの約束」
当サイトの記事は、すべて以下の編集方針に基づき、音楽への愛と誠意を持って制作されています。
- “初心者の目線”を、決して忘れません。 私たちは、常に「あの頃の自分」が読んで理解できるかを基準に記事を作成します。専門用語は必ず解説し、誰も置き去りにしない情報発信を心がけます。
- 自分の耳と感性を信じ、正直なレビューをお届けします。 機材のレビューやレコードの紹介は、すべて私たち自身が実際に体験し、心から良いと感じたものだけを取り上げます。提灯記事や、根拠のない絶賛は一切行いません。
- 新旧やジャンルを問いません。 往年の名盤から、現代アーティストがリリースする最新のレコードまで。ジャズもロックも、ポップスもクラシックも。素晴らしい音楽と、それを楽しむ心に、垣根はないと信じています。
- “なぜなら”を大切にします。 「これがおすすめです」だけで終わらせず、「なぜなら、こういう理由で、こういう方に特におすすめだからです」という、理由と背景までをしっかりと解説します。
- 音楽へのリスペクトを忘れません。 このサイトで紹介するすべての音楽、すべての機材は、作り手たちの情熱と努力の結晶です。私たちはその事実への感謝と敬意を常に持ち続けます。
最後に
「World Record Hub」は、あなたの音楽ライフという素晴らしい旅の、ほんの小さなきっかけに過ぎないかもしれません。しかし、このサイトの記事を読んで、「レコードを始めてみようかな」「あのアルバムを、もう一度じっくり聴いてみようかな」と少しでも思っていただけたなら、運営者としてこれ以上の幸せはありません。
さあ、お気に入りの一杯を用意して、どうぞ、針を落としてください。 最高の音楽体験が、あなたを待っています。
World Record Hub 運営者 hal